日本国内から海外進出先の情報を収集するには、
① 現地の情報に精通した民間企業・公共機関から情報を得る
② 実際に現地を訪問して現地企業や現場から情報を得る
といった方法が中心になるかと思います。
題名に上げたメタバースは、現在ゲームなどの仮想世界に閉じた環境となっているため、「海外情報」とはおよそ似つかわしくない言葉のように思えて、メタバースの文脈で関連はないように思えますが、将来を見通すと、海外の情報を収集する上で不可欠のプラットフォームになる可能性があるのではないか、と思います。
なぜそのようなことを言っているかというと、メタバースは「対面」と「非対面」、「オンライン」と「オフライン」、「リアル」と「バーチャル」、「アナログ」と「デジタル」の間をつなぐ場所とも捉えることができるため、これらをつなぐ第三の領域として、海外の情報を得る際にも使えるようになるのではないかと考えています。
冒頭に上げた①は海外の情報を人から間接的に得る形になる一方で、②は自らが直接一次情報を得ることになります。メタバースによって、ビデオ通話や音声通話だけでなく、仮想空間の世界がコミュニケーションの場所となることによって、海外現地に行く前に仮想空間において、現地の半分生?の情報を手に入れる、ことができるようになるのではないかと思います。
筆者も海外において東南アジア在住の外国人が集う数百人のメンバーコミュニティを運営していますが、コロナ禍の真っただ中にいた2021年度は別として、非対面でイベントを開催すると参加率が圧倒的に下がってしまい、対面での集まりに人が集中する傾向にあります。これが、メタバースによって「対面」と「非対面」の差を埋めるような場所、世界をよりシームレスにつなぐ場所ができるのではないかと思います。
本日は普段とは異なって、自由な発想で未来について思いを馳せてみました。
今は想像もつかない未来がそれぞれのイノベーターのアイデアによって形作られていくのではないかと思います。